市原市歯科医師会はフッ化物によるむし歯予防を推奨します
近年、地域医療として『かかりつけ歯科医』としての機能が充実し、学童期の口腔疾患は減少する傾向にありますが、市原市においてはまだまだ少なくなったとは言い難い状況にあります。しかし、社会構造の多様化に伴って生活習慣、食習慣はますます不規則になる傾向にあります。この様な状況の中、ブラッシングや食習慣の改善だけではむし歯を予防するのも限界があります。市原市歯科医師会では『かかりつけ歯科医』での専門的なフッ化物によるむし歯予防を受けることをお勧めします。
- シーラント
- 奥歯の溝をフッ化物入り薬剤で埋めて、むし歯菌が入らないようにするむし歯予防の方法です。
- 歯にフッ化物を塗ることは治療ではなく、むし歯の予防です。子ども医療費助成は適用になりません。(むし歯が多い場合等は保険診療扱いになることもあります。)詳しくは歯科医院にお問合せください。
- 歯科医院はフッ化物洗口剤の販売のみはできません。必ず保健指導を受け、用法用量等を説明してもらいます。
フッ化物の効果
- 歯を強くする
- 歯の表面(エナメル質)が酸に強い結晶に置き換わることで、歯の質が強くなる。
- 初期のむし歯を修復する
- 初期のむし歯は、唾液に含まれるカルシウムが再度エナメル質に取り込まれることで、修復(再石灰化)される。フッ化物はこの働きを促進する。
- むし歯の菌を抑制する
- むし歯の原因となる酸がつくられるのを抑える。
フッ化物配合歯みがき剤
歯がはえたら、歯みがきの時には毎回フッ化物配合歯みがき剤を使いましょう。フッ化物濃度が500ppm以上配合されているものを使います。うがいができない時期は、歯みがき後にティッシュ等で拭き取ってあげましょう。スプレーやジェルタイプでフッ化物濃度が低い物(100ppm位)もあるので、表示を確認してみましょう。歯みがき後のうがいは少量の水で1回にすると効果的です。
定期的に歯にフッ化物を塗ってもらおう
かかりつけの歯科医院で3~6か月ごとに定期健診をしながら歯にフッ化物を塗ってもらいましょう。1回のみでなく、継続していくことが大切です。
4歳すぎたらフッ化物洗口
フッ化物洗口を4歳から14歳まで継続していくと、永久歯のむし歯予防に大きな効果があります。1日1回、寝る前に30秒~1分ぶくぶくうがいをします。うがい薬は歯科医院または、薬局で保健指導を受け家庭で使います。